1.原料の軽量

今回は撮影用に1ブロック用の小さい機材で製造してゆきます。まず最初に使用する油や苛性ソーダ、配合物などの原料をレシピ通り0.01gまできちんと量り用意します。
2.温度調節

苛性ソーダを水に溶かしてゆき、同時に油の温度を上げてゆきます。共に適温になるよう調節してゆきます。
3.撹拌開始

原料油に苛性ソーダを入れ、撹拌機(かくはんき)で混ぜ込んで行きます。添加剤がある場合、その性質によって配合するタイミングがそれぞれ微妙に違うため、注意深く適時に配合してゆきます。
4.型入れ

固形化した石鹸を台に乗せてカットしてゆきます。各商品サイズに合わせて棒状にします。
5.石鹸カット その1

棒状にカットした石鹸をいったんパレットに入れて乾燥させてゆきます。
6.乾燥過程

原料油に苛性ソーダを入れ、撹拌機(かくはんき)で混ぜ込んで行きます。添加剤がある場合、その性質によって配合するタイミングがそれぞれ微妙に違うため、注意深く適時に配合してゆきます。
7.石鹸カット その2

原料油に苛性ソーダを入れ、撹拌機(かくはんき)で混ぜ込んで行きます。添加剤がある場合、その性質によって配合するタイミングがそれぞれ微妙に違うため、注意深く適時に配合してゆきます。
8.包装作業

何度も繰り返し検品をしながら1つ1つ手作業で包装してゆきます。
9.商品完成!

最後に商品をそれぞれ独自の化粧帯を巻いたり、化粧箱に入れて完成です。
ヤシ油はココヤシという植物の種から得られる固形の天然油脂です。
皮膚表面に保護膜を作り、皮膚の乾燥を防ぎます。また、毛髪をしなやかでつやのあるようにします。ヤシ油を使った 石けんは、冷水にもよく溶け、泡立ちがよい製品になり、シャンプーなども天然のものは合成品にくらべ泡立ちがあまりよくないですが、ヤシ油を使ったものは植物油のなかでも泡立ちがよく、洗い上がりもサッパリしています。
パーム油は、アブラヤシ(オイルパーム)の果肉から絞られる天然油脂です。
よく、ヤシ油と同じものと思われがちですが、ヤシ油はココナツの木が原料ですので、まったくちがうものです。
主に石鹸をつくる時に活用されるオイルで、化粧品の配合成分として単独で配合されることは稀かと思われます。肌への刺激が少ないため、無添加化粧品の配合成分としても利用され天然グリセリンの原料として関わっています。
オリーブ油はオリーブの果実から得る天然油脂です。
古代エジプトではオリーブオイルを乾燥やかゆみ防止、肌の衰えや荒れの防止などのスキンケアに使われてきました。最高級のエキストラバージンオリーブオイルはうるおい成分のスクワラン、ビタミンE,ポリフェノール、オレイン酸など天然の有効成分が含まれています。
さらに人間の皮脂や母乳に近い組成をもつオレイン酸を70%以上含むオリーブオイルはアレルギーを起こしにくいと言われています。
大人の女性の多くが”肌が乾いている”、”潤い肌になりたい”との思いがあると言われており、肌あれやキメなどのトラブルは、保湿対策がいちばん重要だと考えていますので、新鮮なオリーブを搾っただけのオリーブオイルは、皮膚トラブルが少ない天然の保湿成分として肌がかぶれやすい、敏感肌の人に特におすすめです。
シルクは表面を覆っている「セリシン」というタンパク質と、中に含まれるたんぱく質「フィブロイン」があります、特にフィブロインは現在、注目されている美容成分です。人間の皮膚細胞に近く、融合性、親和性も抜群なので、火傷の治療や人工皮膚に使われるなど、医療の世界ではいち早く注目を浴びていました。
天糸の絹珠石鹸は、皮膚の再生や保護、そして保湿にも優れたフィブロインを、群馬県富岡市産の繭から抽出し、パウダーにして配合しました。泡立ち、洗い上がりの違いを実感して頂けると思います。